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【SiSと】 お嬢さん 激萌え Part8 【愉快な仲間達】

184 : 泣いたお嬢さん (1/2) :2005/11/03(木) 02:05:13 ID:LSE1vd4y

ある日、自作板に、こんなスレッドが立ちました。

SiSノ チップセットヲ ギジンカシテミル スレデス。
ドナタデモ オイデ クダサイ。
カワイイ ナカマタチガ イマス。
ユカイナ ナカマタチガ イマス。

けれども、スレッドは、なかなかマザーボードがやってこないお嬢さんへのいらだちから、大荒れとなりました。

「どうしたのよ。悲しそうな顔をして。アナタらしくもないじゃない。」
Intelちゃんは、遠慮しないで、お嬢さんに近寄りながら言いました。
「そんなことでくよくよしているの?ねえ、こうすれば簡単よ。ワタシ、そのスレに行くわ。そこで、うんと荒らすから。」
「そこにあなたがあらわれて、ワタシの頭をぽかぽかなぐる。そうすれば、みんなは、アナタを誉めるでしょ?」
「そうなれば、しめたもの。みんな、安心して遊びにやってくるようになるわ。」

お嬢さんは、驚きました。
「でも、、それじゃ、Intelちゃんに済まないです、、」

「なあに、ちっとも。水臭いこと言わないでよ。」
「何か一つの目ぼしいことをやり遂げるには、きっとどこかで痛い思いか、そんをしなくちゃならないものよ。」
「誰か犠牲に――身がわりになるのでなくちゃできないの。」
なんとなく、物悲しげな目つきを見せてIntelちゃんは、でも、あっさりと言いました。

185 : 泣いたお嬢さん (2/2) :2005/11/03(木) 02:06:01 ID:LSE1vd4y

「またIntelちゃんの宣伝だ。」 
みんながウンザリするほど、あからさまな自作自演をくりかえすIntelちゃん。煽りに千取りと大暴れです。

「スレッドを荒らすのは、、いけないと思います、、」
やってきたお嬢さんは、震える声でそう言って、こつんと軽く頭を打つと、Intelちゃんは逃げていきました。
どうなることかと、はらはらしていたみんなには、お嬢さんが、Intelちゃんをスレッドから叩き出したように見えました。

こうしてマターリしたスレッドには、多くの人がやってくるようになりました。
前とはかわってお嬢さんは、今は少しも悲しいことはありません。
けれども日数がたつうちに、心がかりになるものが、一つぽつんと取り残されていることに、お嬢さんは気がつきました。
それは、他でもありません。
Intelちゃんのこと――大切なお友達のIntelちゃんが、あの日別れていってから、ただの一度も訪ねてこなくなりました。

お嬢さんは、サーバをいくつか越えて渡って、Intelちゃんの家につきましたが、戸は固くしまっていました。
ふと気がつくと、戸の際に張り紙がしてありました。そして、それに何か字が書かれていました。


SiSチャンへ

スレノ ミンナトハ ドコマデモ ナカヨク マジメニ ツキアッテ タノシク クラシテ イッテ クダサイ。
ワタシハ、 シバラク SiSチャンニハ オ目ニ カカリマセン。
コノママ SiSチャント ツキアイヲ ツヅケテ イケバ、 ミンナハ、 SiSチャンヲ ウタガウ コトガ ナイトモ カギリマセン。
ウスキミ ワルク オモワナイデモ アリマセン。
ソレデハ マコトニ ツマラナイ。
ソウ カンガエテ、 ワタシハ コレカラ タビニ デル コトニ シマシタ。
ナガイ ナガイ タビニ ナルカモ シレマセン。
ケレドモ、 ワタシハ イツデモ SiSチャンヲ ワスレマセン。
イツカ ドコカデ マタアエルカモ シレマセン。
サヨウナラ SiSチャン。
カラダヲ ダイジニ シテ クダサイ。

ドコマデモ SiSチャンノ 友ダチ Intel


お嬢さんは、だまってそれをよみました。
二ども三どもよみました。
戸に手をかけて、かおをおしつけ、しくしくとなみだをながしてなきました。

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0ch BBS 2005-06-05